いばらきの旅に
自分だけの“モノサシ”を
自分だけの“モノサシ”を
この本で紹介しているのは、茨城で見つけたほんのちょっとの旅景色です。いや、「旅」などというたいそうな言葉ではない、ほんのちょっとのお出かけ、という感じ。いわゆる観光地ではない街の路地裏、受け継がれる技や営み、あるいは、農産物が育つ畑…。どこにでもある日常の風景といえるかもしれません。
ただただ、ふつうの場所です。でもそれでいて、いい気持ちになれ、よい時間であったと思える場所なのです。
ほんのちょっと立ち寄ってみて、エスケープして、時間をつぶして味わえるほんのちょっとの高揚感。そんな小さな小さな贅沢をお伝えしたいのです。
たいせつなことは、私たち自身の見方。
茨城の風景に、特別なものはあまりないかもしれません。でも、普段とは少しだけ違った環境と心にしみる物語があれば、それだけで十分です。ほんのちょっとだけ美しいとか、楽しいとか、美味しいとか、そんな気持ちが芽生えさせるだけで、私たちは心豊かになれる気がします。旅の価値を決めているのは旅をする人自身なのだと思います。
そう、茨城は特別ではありませんが…。
茨城の自然や街は、私たちをちょうどいい感じにふわりと包んでくれるようです。
どうぞ、茨城を訪れてみてください。